ハッピーエンド厨は推しCPがハッピーすぎると嬉しくて死ぬ

 

某フォロワーが、ある日を境に「夜十」しか鳴かなくなった。ときたま「鈴史」とも言った。恐らくCP名である。
フォロワーは絵がとてつもなく上手い。フォロワーの絵がタイムラインに放流される。
そこにはめちゃくちゃ気になるBOYSのLOVE EMOTIONがあった。

 

なんとなく。

そう、本当になんとなく気になった。深い意味は決してない。そんなつもりじゃなかった。

言うなれば対岸の火事である。

 

 

────────この時は。

 

 

「ウルC気になる」


電子の海でそう囀れば、あとはもう早かった。


今まで「夜十」としか鳴かず、その「夜十」に精神とかをボコボコにされて衰弱していたフォロワーは突然息を吹き返し、こう言った。

 

 

「オネエいるよ」

 

それを言われちゃおしまいよ・・・・・・(無類のオネエ好き)

 

 

フォロワーが「え?ゲーム送ろうか?」とさも当然のように言った。あれよあれよと言う間に問題のブツが文字通り直送されてきた。

 

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▲布教したい相手に宅配で現物支給。

 


これが本当のダイレクトマーケティング(物理)である。見習いたい。

ここまで遡ることおよそ一週間しか経っていない出来事とはにわかに信じがたい。
オタクへの布教はスピード感が大事だ。

 

店舗特典のクリアファイルを見た。綺麗なオネエさんと仏頂面の男がいる。まだなんにも存じ上げないが、この時点でもう最高の画面である。良さみが深い。

仏頂面のほうは絶対に神経質だし生きにくそうな性分なのだろうという確信があった。俺は詳しいんだ。(オタク特有の決めつけ)(だいたい当たってた)

 

なお、件のオネエはヒール込みで身長が193センチあって、攻めだという。

 

エッチすぎる・・・・・・・・・

 

無類のオネエ好きとしてもうこの時点で好きポイント五億点加算されている。
というか見た目が好きすぎる。筆者は綺麗なオネエさんが大好きである。
ゲームをクリアする頃には好きポイントが那由多の彼方なのではないか。

 

 

そもそも、これはどういうゲームなのかというと、成人向けBLゲーである。

 

https://adeltaz1.wixsite.com/uuultrac

 ▲公式サイト。18歳以上の大きいおともだちだけリンクに飛んでください。オタクとの約束だぞ。

 

 

成人向けとはつまりどういうことかおわかりだろうか。

 

顔の良いBOYSのエッチなスチルが合法!!!!!!!!!

 

合法。なんていい言葉だ。エッチなスチルはオタクにとどまらず全人類が好きだと思う。

 

どれくらい好きかというと、

▲第一話をプレイ中のツイート。嬉しすぎて叫んだ。

 

このくらい好きである。

 

顔の良い男のエッチなスチルは健康に良いとの論文が学会で発表されたのは記憶に新しい。もちろんそんな学会は無い。

 

フォロワーから直送されたそのゲームのタイトルは───

ウウウルトラC、通称ウルCである。

 

昭和45年3月。
東京は祖師谷に住む正太郎は恋人・狐塚君と二人暮らし。
世間では人の怪獣化が感染症として認知され、
受け入れを促す一方で不穏な空気が漂っていた。
正太郎は正義に憧れるその一人。
しかし、怪獣の血を浴びたことにより日常は一変する。

怪獣、
ヒーロー、
巨大ロボット、

3人の主人公たち。

昭和の遺物を巡るアバンギャルドな特撮ドラマ。

 ▲公式サイトの「あらすじ」より。昭和レトロポップな世界観。

 

 

物語は三話構成。一話ごとに主軸となるCPが存在している。

話の根源や時系列、結末は三話ともほぼ共通しており、CPごとの視点で描かれ進行し、それぞれのエンディングへ帰結する。

主人公=プレイヤーではなく、三組のアベックに焦点を当て、彼らの人生の起承転結を見守るノベルゲームである。しかもフルボイス。ルート分岐は無い為、選択肢も存在しない。

ひたすらに彼らの人生を傍観する側の人間に徹することができる。

 

いわゆるギャルゲやエロゲはしこたまプレイしてきたが、そういえば成人向けBLゲームをプレイしたことは無かった(腐女子歴は通算16年経過しているというのに)。はからずもこのような形で成人向けBLゲームデビューを飾ることになるとは。


直送されたその日に早速一話をクリアした。

第一話の主人公は、正義に憧れる平凡な青年・籠目正太郎と、人懐っこい性格の謎の漫画家兼恋人・狐塚明の、愛と正義の物語である。

 

以下、第一話クリア後の筆者の知能指数が低いツイート群を抜粋。

 

▲まるで情緒がない。

 

純度の高い100%濃縮還元BOYS LOVEだった・・・・・・・・・・・・・

ッカァ~~~~~~~~~~~!!!!!!!

うまい!!!!生ビールジョッキでおかわり!!!!!!!!!みたいな気持ちってこういう感じだろうなと勝手に思った。筆者はビールは飲めないんだが。(何故例えにした)

マジで健康にいい。めっちゃ体調がよくなった。

というか狐塚明が好きすぎて無理である。性癖の国士無双か。(?)

 

このゲームにはスチル鑑賞機能がない為、クリア後にオキニのスチルが見たい場合はあらかじめそのシーンでセーブをして保存しておく必要がある。筆者はこれを「命のしおり」と呼んでいる(勝手に)。セーブスロットは膨大にあるので安心してほしい。

おかげさまでエッチスチルで興奮しすぎて無駄にセーブしまくった。受けの乳首のアップでセーブすな。

 

第一話クリア時点で一番驚いたのはスチルの多さ。

重要なシーンはもちろんのこと、ギャグパートやふとした瞬間にもスチルが大量にあるので、製作側の作業量に思いを馳せて眩暈がした。それくらい多い。

スチルも大変綺麗なイラストで、不思議な差し色と、このゲームのイメージカラーであろう黄味の強いオレンジ色はひと際鮮やかで素晴らしいと思う。

ソシャカスとして言うと毎スチルSSRみがある。(台無し)

 

いや~~~~~~~~!フォロワーマジサンキュー!

これめっちゃいいゲームじゃん!第二話が楽しみだな~~~~~~~~!!

 

軽快な謝辞を述べる程度には余裕があった。

この時はまだ余裕だったのだ。

 

 

 

第二話ではついに件のオネエが登場するのである。

ワクテカ!(死語) 

 

意気揚々と瞳を輝かせ、期待に胸と股間を膨らませて、第二話の緞帳を上げた。

 

 

ら。

 

 

第二話が刺さりすぎて情緒が死んだ

助けてください

助けて・・・・・・・・・・・・

 

くるしい

 

 

何を隠そうこの文書は、この第二話のEMOTIONAL BOYS LOVEで気が狂ったオタクの断末魔会場

これより下に綴っている言語は、「呻き声をおおよそ日本語にしたらだいたいこういう意味合い」くらいの有象無象である。

ストーリーの根源のネタバレは極力しないように言語化したつもりですが、第二話の二人に対するネタバレはバチバチにあるので、気になったらゲームを買おう。

買った方がいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

頼む

 

 

 

 

 

あの時ゲームを買ってくれたフォロワーへ


先に言っておきます


絶対許さん

(本当にありがとう)
 

 

 

 

 

 

第二話の主人公は、変態に好かれやすいエリートカメラマン・蝶番史郎と、綺麗で美しくて強いけれど脆いオネエ・一色鈴の、両片思いがすれ違いすぎて三周回ってゴールインする物語である。

 

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▲公式サイトのフリー画像より、蝶番史郎。この画像だけでもそこはかとなくわかる振り回され体質。変態ホイホイ。受け。

 

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▲公式サイトのフリー画像より、一色鈴。この画像だけでもわかる見目の麗しさ。常に紳士的で冷静。攻め。
 

 

蝶番史郎には幼い頃に一目惚れし将来を誓った少女「ベルちゃん」がいたが、ある日二人は怪獣に襲われてしまい、怪獣のせいで「ベルちゃん」の顔に怪我を負わせてしまったことがきっかけで離れ離れになってしまう。

思い出にすがりながら生きる孤独な史郎の前に現れたのは、その「ベルちゃん」の面影を色濃く残す謎の美青年、もといオネエだった────

そのベルちゃんこそ、この超絶麗しいオネエの一色鈴である。

 

いや出だしからもうなんか好きすぎて無理やんレトリィバァですわこんなん

 

感動の再会どころか最悪の再会から二人はスタートする。

蝶番史郎が一色鈴に対して一方的に険悪ムードな為、はは~~~~~~~~んさてはケンカップルだな?と邪推したら超絶ラブラブイチャイチャしたし大正義中の大正義ハッピーエンドを見せつけられてハッピーエンド厨は嬉しくて死んだ。

 

ハッピーエンド厨のみなさんはおわかりになられると思いますが、ハッピーエンド厨はハッピーエンドが大好きである。

 

途中がどれだけ悲しく、すれ違い、困難や絶望が降りかかろうと、それを乗り越えた先にハッピーエンドがあるのが大好きである。

 

いやこれだよこれ!!!!!!!!!!!!こういうのもっとちょうだい!!!!!!!!!!!!もっとちょうだいっていうか

 

あまりにも最高にハッピーエンドすぎてキャパシティがご臨終になってしまいずっと啜り泣いてる

オタクは強烈な萌えを摂取すると身体がついていかずに情緒不安定になり体調を崩す(熱が出た)

 

 

以下、第二話クリア後の筆者の呻き声を抜粋。

 

▲クリア直後の断末魔。マジで嬉しくて泣いた。

 

 

しかもこのゲーム、公式から「後日談」と称したショートストーリーがそれぞれのCPに一話ずつ公開されている他、公式宛に送られたキャラクターや解釈に関する質問にお答えして頂けるQ&Aというものが存在するのである。

本編という第一波を命からがら超えたら後日談(第二波)とQ&A(第三波)が待ち構えてるとか三段撃ちじゃん・・・・・・

 

お答え頂けた質問内容とアンサーをふせったーで公開、拡散してくださる先人の方々。

それにしゃぶりつくように咀嚼する筆者。

“世界”が“廻って”いる・・・・・・・・・ 

 

蝶番史郎とベルちゃんに関するQ&Aを血眼になって読み漁り探し回り掘り当てる様は油田採掘と似ている。

本編では触れられなかった部分が掘れば掘るほど出てくるのである。

蝶番史郎という男は掘れば掘るほど存在がかわいいのである。

 

高学歴で、エリートで、高圧的で、弁護士資格を持ち、ピアノが弾けて、プライドが高く潔癖症の気があり、顔面偏差値が最上位クラスであり、金にがめつく、金になるゴシップが好きで人を平気で騙したり利用したり嘘をついたりするくせに自分の中の“正義”に嘘はつけない愚直さがあり、ベルちゃんのために27年間童貞であり続け、ベルちゃんのことが好きすぎて好きすぎてムカつくくらい好きなせいで素直になれず、見た目によらず一途で純情で、寂しがりやで、大人気なくて、性欲が強くて、甘えたがり。

 

・・・・・・・・・????、?、???、??????、????、????

 

??

 

え   な、なん    なんて?(思わず難聴)

 

あまりのことに情報処理が追いつかない・・・

え?なんて??(記憶障害)

 

 

情緒が不安定になりすぎてもう蝶番史郎のことしか考えられない

蝶番史郎のボイスがマジでいい。

というかマジで声がいい。声がいいんだよ本当に・・・

本当に可愛い

可愛い・・・・・・・・・・・・(号泣)

 

 

 

蝶番史郎という男はステレオタイプの日本男児なので、「人間」は家族を作って当たり前、それが人としての普通の営みだと信じている。蝶番史郎の夢は「家族を作ること」である。

その営みの輪に入れない異端者を毛嫌いしていた彼が、最終的には家族を作ることより、ベルちゃんただひとりを選んだ。

 

「お前以外いらない」とまで言うのである。

 

 

もう無理・・・・・・・・

泣きそう・・・・・・・・・・・・・(泣いてる)

そういうとこやぞほんまに・・・・・・・・・・・・

 

 

ベルちゃんはベルちゃんで蝶番史郎のことが世界で一番好きなんですが、彼はそれよりも「自分がいることで史郎が幸せになれないかもしれないから」と考えて身を引こうとしたり、一生そういうことをするつもりもなかったとかいう

 

 

いやあなた そういうとこやぞ・・・

そういうとこやぞほんまに・・・・・・・・・・・・(泣いてる)

 

 

一生一緒にいてくれや・・・・・・(三木道三

 

この果てしないまでの両片思いが遠回りしまくってたどり着いたハッピーエンド

EMOTIONAL LOVEすぎる・・・・・・・・・

 

セリフじゃない地の文とか心情とか全てにおいてエモすぎて無理すぎる

一周目読んだときよりも二周目以降繰り返し読んでるときのほうがヤバい。

 

 

 

強烈すぎる萌えを浴びすぎてここ数日ずっとこの顔で生活してる

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▲公式サイトのフリー画像より。 

 

▲ハッピーエンドなのになんでこんなに情緒不安定なんだろうか。かわいそう。落ち着いて。落ち着いてられるか!!!!!!!!!!!!

 

 

ベルちゃんに狂うつもりがどうして・・・・・・・・・

なんでこんな・・・・・・・・・・・・・・・

意味が分からない 頭がおかしくなりそう

狂う

 

あまりにうわ言が多いのでウルCを知らない他のフォロワーからは

「コイツもしかして推しCP死んだんか?」と思われてそうですが蝶番史郎が可愛すぎて気が狂っているだけ第二話は世界一ハッピーエンドです。

ハッピーエンドでこんなに情緒が狂うことあるか?????????

自分がおかしいのか????

 

▲限界オタクが概念に必死に縋りつこうとする様子。

 

 

この一連の流れを見守っていたフォロワーに話を伺った。

 

ウルCを勧めてくれた戦犯フォロワー「まさかこんなに狂うとは思っていなかった」

 

などと供述しており

 

 

ゲーム一本火事のもとだぞァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もっと想定してから火ィつけろ!!!!!!!!

対岸の火事のつもりだったのに全焼じゃねーか!!!!!!!!!!!!

ギーッ!!!!!!!!!!!!

と゛ー゛し゛て゛!!ッ゛と゛う゛し゛て゛!!!!!!

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 ウルCを勧めてくれた戦犯フォロワー「一緒に死のうな」(すでに夜十で死んでいる)

 

 

 

人を呪わば穴二つというように、嵌めたほう(フォロワー)も嵌められたほう(筆者)も無事に死体となった。

そして誰もいなくなったじゃねーか!!!!!!!!!!!!

聞いてねーぞマジでこんなの 

こんなの・・・・・・・・・・・・(限界)

 

 

 

こんな情緒なのでまだ第三話読めてません

まだ地獄が待ってるんですか?(震え声) 

許してください

 

第三話をクリアして人の形を保てていたら、ここに追記したいと思います。

 

生きてるかな・・・・・・・・・・・・・・・・(死んでると思う)

 

生きているうちに後世に伝えたいツイートがありますので、最後にそちらをご覧ください。

 

 

 

現場からは以上です。

 

 

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▼ 2020/10/28 追記

新作(第三話までの場繋ぎ)できました!

また様子のおかしい文書が出来上がりました。

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